目が覚めたら死んでいた  《再後にするのは最初の話し》

わかわ

2025年01月20日 00:00

目が覚めたら私が死んでた

仰向けで布団から顔を出し死んでる私の胸の上に
まぐが顔を向け手足をすぼめ丸くなって乗っている

 腹が減っているんだろ
 餌を得るために いつもなら
 レム睡眠時を狙い ここぞと許りに
 顔を近づけミャンミャンと起きるまで鳴き続ける
 だが それはできない

「どうせ死ぬんだから、」

 死んでる私に私が話した
 まぐが五月蠅く鳴いていた

 








関連記事